東洋医学の研究と音楽による癒し

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2021-01-01から1年間の記事一覧

子供はみんなで育てる(6)

いろいろなご家庭の事情や、親御さんの精神状態など、障碍のある子どもを取り巻く環境や背景を理解すべきではあります。しかし当時の私は、学生の延長線上でまだ若く、大人になり切れていなかったので、受け入れがたいものが多かったです。当時の私にはその…

子供はみんなで育てる(5)

いつ着るべき衣類か、日付までタグをつけて管理していました。なので、一人の児童につき、布の小袋が7~8袋は必要でしたが、あるご家庭の持ち物は、黒いゴミ袋が入った袋がリュックに入っているだけで、何一つ名前が書かれた衣類などがなかったのです。こ…

子供はみんなで育てる(4)

宿泊学習の前日の準備をしていた時のことです。児童の薬の管理、衣類や持っていくもの全てに名前を書く、あるいはタグをつける、タグを縫い付ける、などしてある児童の持ち物。一人一人の持ち物をチェックしている時のことでした。大量の児童の持ち物を、リ…

子供はみんなで育てる(3)

Aさんは、ダウン症のみならず、心房中隔欠損、副鼻腔炎、中耳炎なども患っている女の子でした。最も心配なのは、心房中隔欠損です。心臓の手術を受けなければ命の危険もあったにもかかわらず、母親は手術への同意を無視、電話連絡もつかずに日々が過ぎていき…

子供はみんなで育てる(2)

担任したダウン症の女の子(Aさん)は当時8歳、小学校3年生でした。右手首には白い横線になった傷跡がありました。母子家庭でした。母親は養護施設にAさんを預けて、面会にも来ず、電話連絡にも応じない状態になっていました。家庭訪問の際には、母親の自宅…

子供はみんなで育てる(1)

特別支援学校に勤めていたころ、障碍のあるお子様のことをとても大切に育てられていた親御さんのほうが圧倒的に多かったのですが、中にはお子様を捨てるように施設に預けて、音信不通になった親御さんもいました。

敬愛する方々~瀬戸内寂聴さん(4)

瀬戸内寂聴さんの著書やお言葉は、時々飛躍していることがあり、理解するのに時間がかかる、あるいはよくわからない、ということもありましたが、悲しみや痛みや苦しみを、たった一人で乗り越えてこられたことだけは、はっきりと、しっかりと、伝わってきま…

敬愛する方々~瀬戸内寂聴さん(3)

ワイワイガヤガヤと、優しくて明るくて楽しい友達が、周囲に居て当たり前の大学時代の4年間、専門学校時代の3年間でした。一人で仕事をしていくことは、自由でもありましたが、寂しくもありました。誰かと共同で仕事をしていくつもりもなかったので、結局は…

敬愛する方々~瀬戸内寂聴さん(2)

友達と楽しい時間を過ごすときには、あまり自分が真剣に考えている仕事のことなどは話すこともしませんでした。そのようなことを一部の親友に打ち明けたとしても、親友には親友の人生があります。共にいる集団を卒業することになった後は、それぞれの道を歩…

敬愛する方々~瀬戸内寂聴さん(1)

患者さん宅にはなるべく約束の時間通りにお伺いしたいので、渋滞なども想定して余裕をもってスケジュールを立てていました。なので、時々時間が余ることがあり、調整でよく本屋などに立ち寄っていました。本屋でまず目についたのは、瀬戸内寂聴さんの著書で…

敬愛する方々~日野原重明先生(3)

音楽には確実に人を癒す力がある。医療を勉強していく中で、日野原重明先生の存在を知りました。日本の医療界の権威であられながら、リトミックや音楽療法の体系も打ち出された日野原先生。音楽によって治療できるケースもある、と信じていたので、日野原先…

敬愛する方々~日野原重明先生(2)

音楽によって確実に癒され元気をもらい、優しさや愛情などを感じている、と言葉で認識するよりも、音楽は、人生においてなくてはならないものになっていました。タワーレコードさんのキャッチフレーズ「No music,No life」。まさにこのように実感していまし…

敬愛する方々~日野原重明先生(1)

寝たきりの高齢者宅を奔走する日々を支えてくれたのは音楽でした。6連CDチェンジャー搭載の車で往療し、FMラジオかCDをずっと車内で流していました。当時上位にランクインしていた曲で知らない曲はないと思います。洋楽、邦楽、ジャンルを問わず、いろいろな…

在宅医療(1)

その後、鍼灸あんまマッサージ指圧師の国家資格を取得し、その年の4月にスピード開業をしました。在学中に指圧が神がかり的に上手な友人が亡くなったこともあり、友人の分まで働かなければ、との思いで、20台のうちは休みなしで一心不乱に働きました。鍼灸マ…

こころとからだ(3)

心理学や精神医学を勉強した後「人間の身体についても勉強したい」とか「整体師になりたい」と考えるようになり、就職活動をする一方で、整体師養成の専門学校の資料請求などもしていました。大卒後、『心と身体』の両方を深く学びたい、という気持ちが押さ…

こころとからだ(2)

結婚はしたくなかったので、自立して一人で生きていこうと、当時から経済にも触れ、『日経WOMAN』を愛読していました。心理カウンセラーの年収について書かれた記事を鵜呑みにして、他の職種と比較してしまい、結局諦めることにしてしまいました。当時はバブ…

こころとからだ(1)

大学は教員養成系でしたが、教師になるつもりで受験したわけではありませんでした。心理学専攻があったので入学を決めたのですが、大学名から「教師を目指していた人だ」と誤解され続けました。図書館にある心理学や精神医学の本はほぼ全て読み、近所の古本…

敬愛する方々~マザー・テレサさん(4)

仲良くしてくれるサークル仲間や先輩・後輩、下宿の友達など、いつもそばに優しい友達が居てくれたありがたい状況でした。しかし、ボランティア活動には誰にも言わず一人で行き、友達にもそのことについては話しませんでした。現在は「体験学習」などの名目…

敬愛する方々~マザー・テレサさん(3)

知的障碍の方々と様々な活動をし、また支援もさせて頂きました。ダウン症の女性との会話が楽しかったり、手をつないで笑顔で一緒に歩いているだけで楽しかったりしました。男性のトイレ介助の時に、気をつけねばならない場面もありましたが、どのようなこと…

敬愛する方々~マザー・テレサさん(2)

当時は下宿をしていたので、かなりの清貧生活でした。しかし、ボランティア活動ができる場所までの運賃は、自分で支払わなければなりません。それでも、運賃が高額な「富士急行線」の「富士吉田駅」からバスに乗り、最寄りの停留所で降り、10~15分歩き、『…

敬愛する方々~マザー・テレサさん(1)

山梨県にある某公立大学在学中は、心理学や精神医学について広く深く学びました。人間の心理について学習し、周囲の素晴らしい方々の影響もあり、全世界に生きている人たちのことを絶えず想像しました。『人を救いたい』と強く願うようになったのは、救済に…