特別支援学校
いろいろなご家庭の事情や、親御さんの精神状態など、障碍のある子どもを取り巻く環境や背景を理解すべきではあります。しかし当時の私は、学生の延長線上でまだ若く、大人になり切れていなかったので、受け入れがたいものが多かったです。当時の私にはその…
いつ着るべき衣類か、日付までタグをつけて管理していました。なので、一人の児童につき、布の小袋が7~8袋は必要でしたが、あるご家庭の持ち物は、黒いゴミ袋が入った袋がリュックに入っているだけで、何一つ名前が書かれた衣類などがなかったのです。こ…
宿泊学習の前日の準備をしていた時のことです。児童の薬の管理、衣類や持っていくもの全てに名前を書く、あるいはタグをつける、タグを縫い付ける、などしてある児童の持ち物。一人一人の持ち物をチェックしている時のことでした。大量の児童の持ち物を、リ…
Aさんは、ダウン症のみならず、心房中隔欠損、副鼻腔炎、中耳炎なども患っている女の子でした。最も心配なのは、心房中隔欠損です。心臓の手術を受けなければ命の危険もあったにもかかわらず、母親は手術への同意を無視、電話連絡もつかずに日々が過ぎていき…
担任したダウン症の女の子(Aさん)は当時8歳、小学校3年生でした。右手首には白い横線になった傷跡がありました。母子家庭でした。母親は養護施設にAさんを預けて、面会にも来ず、電話連絡にも応じない状態になっていました。家庭訪問の際には、母親の自宅…
特別支援学校に勤めていたころ、障碍のあるお子様のことをとても大切に育てられていた親御さんのほうが圧倒的に多かったのですが、中にはお子様を捨てるように施設に預けて、音信不通になった親御さんもいました。